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できないことから逃げない

Posted on 08/04/2019 in 同期

入職一年目の新人看護師によくある悩みで、同期と比較して自分には看護師としての素質がないのではないか、というものがある。
こうした劣等感を放置しておくと自分は看護師に向いていないと考えるようになり、せっかく歩みだした看護師としての道をリタイアしてしまうことになりかねない。
この場合、どのように考え、改善していくのが良いのだろうか。

例えば点滴のルート確保で自分だけがうまくできず、患者から他の看護師と交代してと言われるようなことがあると、その後点滴のルート確保が怖くなってしまうことだろう。
このような気持ちは新人看護師の多くが経験している。
こんな時やるべきことは、できる人にコツを聞き、自分が行う時に、そばにいて見てもらうことだ。
そしてどのような血管を狙うべきか、針の角度や深さなどを見てもらい、アドバイスしてもらうと良い。

いちばん良くないのは、怖いからといってその処置から逃げ続けることだ。
できないことから目を反らさず、様々な人に相談しながら、できるまで粘り強く行うことが大事だ。
できることがひとつずつ増えれば、看護師の仕事のやりがいも面白さも倍増していくだろう。

他の看護師と比較して劣等感が大きくなりすぎると、自分だけが失敗しているような気持ちになるだろう。
しかし実際には、動脈硬化や抗がん剤治療などで硬くなった血管に針を刺すことは、ベテラン看護師にも難しい。
様々な状況に対応できる看護師になるためには、たくさんの場数を踏ませてもらうことが大事だ。
新人看護師の成長は、多くの患者を救うことにつながっている。

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